第1回防災講演会「なぜ今自主防災なのか」

日 時:2020年10月17日(金)19:00~20:30
場 所:愛宕供用会館 集会室
講 師:幸坂美彦氏(一般社団法人いのちを守る防災危機管理協会代表)

参加者:48名

●あいさつ

 愛宕地区自主防災組合連合会会長

 今年度は防災リーダーを育成することを目的に防災基礎講座を開催

●講師紹介

 一般社団法人いのちを守る防災危機管理協会代表 幸坂美彦氏

 防災士、防災アドバイザー、山口市社会教育委員など防災協会専任講師として活動を展開。

 岩国市生まれ。山口市在住。

●講座

・なぜ今自主防災なのか

 1995年阪神淡路大震災以降、毎年災害が起きている。

 近年は自然災害が多発

 地域社会とのつながり・結びつきの希薄化→コミュニティ機能

・災害とは

 地震・台風・大雨・落雷・停電・火災・感染症・事故、犯罪など多様化

・自主防災の必要性

 自助と共助(地域の防災力)

 人と人とのつながり→自主防災組織の必要性

・防災対策とは

 自分の命は自分で守る=自助7割

 地域は地域で守る  =共助2割

 行政の支援     =公助1割

・地域の安心安全は

 知 る:災害の種別、被災履歴(地域を知っておく)

 見 る:現状を見る

 伝える:次世代へ伝える

 備える:無いと思わず備えておく(立地を考え備える)

・自主防災組織の構成

 自治会単位が基本

 本部、情報処理班、避難誘導班、生活支援班などの役割分担

・自主防災組織とは

 地区住民が「自分たちの地区は自分たちで守る」意識を持ち、自主的に結成する防災組織→地域の協力

 社会構造の変化(核家族化、価値観の違い)→自治会の助け合いが必要

 何をするか

  平常時:防災意識の啓発や備え

  発災時:自分の家族の安否確認ができたら、防災組織内の役割に従って活動

  復興時:住民みんなで地区の復興に携わる(ボランティアを当てにせず自分たちで)

 自主防災組織の必要性について自治会で話し合う

  重複型:自治会の代表役員と自主防災組織の代表役員が兼務(山口県はこちらが主流)

  下部組織型:自治会の一部門として自主防災部門を設置、独自の代表役員を配置

  別組織型:自治会と商店会等の組織が連携し、自治会とは別に自主防災組織を結成

 消防団との違い

  消防団は、地域住民による消防・防災組織。消防団員は非常勤の地方公務員。

 自主防災組織の結成と市町村への連絡

 地域住民の参加意識や防災意識を高め、だれでも参加できる組織へ

・備え

 ①家庭での備え→災害時の役割(家族会議)

 ②隣近所での備え→日常の声かけ

 ③自主防災組織での備え→組織は日常から話し合いがなされているか

 ④地域での備え→この地域での備え

・平常時の活動

 自分たちの地区で起こる可能性のある災害対応(避難訓練など)

 地区内住民に防災意識を持たせる

 いろんなイベント時に防災コーナーを(防災グッズ、持ち出し品の展示など)

●まとめ

 ①組織を立ち上げるための勉強会への協力

 ②地域への「なぜ必要かの説明」

 ③組織や活動への支援

 ④継続の支援

 第2回は11月12日(木)開催